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夢でみたネタ(しかもパラレル)ですが。
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2006年11月30日 03時15分
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頑張るぞと気合入れたところでしたが、昨日出社したら、仕事でこんなにテンパッたの何年ぶり?というえぐえぐぶりで、また沈黙でした。うう。
今のところ、もらってる仕事は全部11月末が締めなので、12月になったら落ち着くと思うのですが・・・。
そんなこんなで、いくらなんでもレスしようと思いたった夜(就寝前)も、翌日出社してからも、大概テンパっていたのですが、間の就寝中も、相当でした。
いやつまり、夢が。
夢なので、視点というか、シンクロしていた主人公がいるのですが、15・6の男の子で、化け物に追っかけられて襲われて、大概怖かったのですよ・・・。
でも目覚めて思い返してみれば、なかなか物語になっていたかも。どうせなら双花でみたかったなあ。
そんなわけで以下双花になぞらえた妄想語りです。
絳攸は15歳、旅の破魔師として生計を立てています。
彼自身、触れずに物を持ち上げたり、短時間なら空を飛べたりの力がありますが、術師としては強い方ではありません。それがこの年で、曲がりなりにも食べていけるのは、幼い頃からずっと側にいる守護獣のおかげ。無敵に強いのです。
守護獣の名前は楸瑛。
まだ絳攸が物心つくかつかないかの頃に、いきなり前に現れて、じろじろ絳攸を眺めた挙句、名前を呼べと言うので繰り返したら、なんだか契約が成立したことになっていた、押しかけ守護獣です。
幼い頃から側にいて、構い倒してくるので、絳攸はこんなに強い守護獣を労せずして得るなんて、自分がいかに幸運に恵まれているのかの実感が今ひとつ薄い状態。
楸瑛は大抵は黒い大きな獣(子供の頃は狼だと思っていましたが、今になると全然違うのは判ります)の形を取っていますが、姿は変幻自在。
人間の男の姿だと嫌味なほどの色男で、そのなりでも変わらずべたべたしてくるので、そろそろ反抗期の15の少年としてはちょっとやりきれない。表に出てくるときは獣でいろ、人間になるなと命ずるような昨今。
あ、守護獣は、基本的にこの世の生き物ではないので。呼べばいつでも姿を現しますが、余り長時間は留まっていなくて、用が済んでしばらくすると己の次元だかどこだかに帰るのです。その気になれば向こうからこちらの世界を覗くことは出来るようですが、人間の呼び出しがなければこちらに渡ることも、留まることも難しいらしい。
さて、ある日絳攸は立ち寄った先で、炭坑の中に住み着いた化け物退治を頼まれました。
楸瑛を呼び出せば一発で倒せるのは分かりきっているのですが、そこは自分の力を試したい15才。あえて一人で、炭坑の中に潜ります。
暗く、枝分かれも多い炭坑の中は、絳攸でなくたって迷います。歩いて歩いて歩いて、ようやく化け物の巣を探し当てた頃にはへろへろで。
けれど絳攸の進入はすぐに気づかれ、化け物はすぐに追ってきます。出来る限りの攻撃(気弾を飛ばしたり、小柄を投げたり)をしてみましたが、ほとんど効果がない。打つ手がなくなって、頼りたくなかったんだけどと思いながら最終手段、彼の守護獣を呼び出そうとして・・・・
名前が出てこないのに気づきます。
毒にやられたか術をかけられたか、長年馴染んだ名前が浮かばない。
息の生臭さが感じられるほどの間近まで化け物に迫られて、絳攸は必死で逃げます。
逃げながら、こんなにも長年よりそってきた相手の名を呼べないことに、情けないやら申し訳ないやら。
陽だまりで二人日向ぼっこをして、獣の腹を枕に眠る時のそのふわふわした毛皮の感触も、包み込まれるような安心感も、まざまざと思い出せるのに、名前だけが出てこないなんて。
焦れば焦るほどどうにもならない。逃げて逃げて逃げて。
とうとう追いつかれ、牙に引き裂かれる激痛に悲鳴を上げて。
視界が暗くなる、最後に思うのは守護獣を悲しませてしまうことへの後悔。
てっきり死んだと思ったのに、目が覚めると楸瑛が側にいました。
名前なんか忘れたって、存在を覚えていたならなんとでも叫べばいいのに、どうして君はそんなに強情なんだろう。
助けてくれて魔力で損なった内蔵も補ってくれたものの、本当に危機一髪だったらしくて、楸瑛はとっても不機嫌。
名も読んでないのにどうして来てくれたんだろうと不思議に思えば、強引にも、上げた悲鳴を名前代わりに、新しく儀式を終えたことにして、こちらの世界へ渡ってきたらしい。ほとんど反則技です。
しかも今回の名前は悲鳴なので、楸瑛の好みではあるはずもなく、怪我が治ったら儀式やり直すからと宣告されて。
あれほど焦って逃げたのはなんだったのだろう・・・ とぼんやり思う絳攸なのでした。
以上、本日の妄想でした。
これで絳攸に、はぐれたお師匠(黎深さま)とかがいて。
頼めば何でもしてくれる楸瑛なのに、お師匠様を探してという頼みだけは聞いてくれないんだったりしたら完璧かもしれません・・・。
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