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新刊感想(黎明に琥珀は輝く)
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2008年4月29日 15時56分
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またご無沙汰いたしました。
少し余裕が出来たのもつかの間、また仕事に溺れていました。
今回は月末が一つの区切りで短期のはずなのですが、その分きつくて、ちょっと死にかけです。もちろん、書くべき原稿は全然進んでいません・・・
にも拘らず、昨日は夜ご飯抜けして本屋によって、新刊ゲットしてきました!
そんなことしてたから終電逃して、タクシー帰りだったけど。
しかも、いろんな点で、原稿上がるまでは新刊読まないほうが、絶対に良いと分かってたんだけど!!
結局誘惑に勝てず、目覚めて一番に新刊を読んで、こんなものを書いています・・・
ということで、以下新刊感想です。
例によって、バレは満載。視点は偏りまくりです。
続きからどうぞ。
とりあえず、結論から言うと。
絳攸の出番が一杯で、やっぱりけなげで可愛かったので、満足です!!
結局それかい、と言ってしまえばそれまでですが、開きなおりました。
それで、作中であれこれ言われてる絳攸の今回の失態は、私少しも責める気になれません。
だって、あの子の半年間、描写どおりなら、絶対的に仕事やりすぎです。
一日平均15時間勤務(8時出社の24時まで)、休暇なしとして、7時間残業x30日で月210時間か。うーん、ありえん。ほんとは昼休みもとってないだろうし、休日出勤のカウントは多分7時間じゃ足りないからもっと行くだろう。それでもって、息抜きに誘ってくれる楸瑛も、王様もいない状態。
タフだな、絳攸! よく半年も持ったな! 何もかも嫌になって投げ出しても、そりゃしょうがないよ! 過労死しなかっただけ偉いよ! としみじみ思います。
絳攸をかばってくれた人が、全然でてきませんでしたが、それはやっぱり、このままこのポジションに置いといたら、彼が死ぬとマジで心配したからじゃないでしょうか?
現代日本で過労死と認められるのって、確か月70か80なんですよ。
場所が牢屋でも強制休暇には違いない。問われてる罪の内容は納得できないけど、それだけに、この名目なら最悪でも左遷程度と読んだら、私もかばわないかもな、と思います。死なれるより良いものね。
(悪く言われた風もなかったですが。部下達の複雑な心情が忍ばれます)
予想外に絳攸の過去がきっちりでてきて、しかもそれが、私の想像とも、以前出てきていたのとも違う部分が多かったのは、かなり残念でしたが。
黎深さまの絳攸の拾い方(町で見かけて気まぐれに拉致)、気に入っていたんだけどなあ。
なんかこう、「天才が何かって? それはね、一生に一度、気まぐれに子供を拾ったら、それが選りに選って絳攸だ、っていう、そういう人のことをさすんだよ!」と悔しそうに楸瑛が言う、そういうイメージだったんですが。もう全然、必然の欠片もないようなところで拾ってるのがツボだったんですけれど。
まあいいや、町じゃなく山で拾ったって、ちょっと彼なりに気まぐれを起こす理由があったって、傍からは分からん・・・・・・ 百合様には通じても、絳攸含めて他人には分からないから、そういうこと言われていてもいいですよね。
あと、最後の2Pが非常に、今書いてる話の絡みで痛いです。
絳攸の女嫌いは、絶対実の母親絡みだと決めていたし、今まさに幼少時捏造している途中だったので。ほんとのほんとに、物心つかないときから捨て子でたらいまわしなんですねー。んんー。
しかしまあ、そういうあれこれ、同人書きとしての思惑外れはともかくとして、一読者としては、絳攸の過去が、不憫なりに悲惨ではないのは、私は嬉しいです。本当に幼い頃は愛されていたから、その後の素直さや健気さがあるのだな、と思えます。
あ、だから、楸瑛の少年時代のぼんぼんぶりも、あんまり否定的に捕らえていません。育ちのよさは、これからを乗り切る力になってくれると思っています。
で、気になる楸瑛の勘当その後ですが、無職・無官・無収入はガチだとしても、無資産には見えませんでした。兄達に、何を要求してきたのかは謎のまま。当人が今の境遇に納得しているらしいので、私的にもOKです。
こちらは前巻で妄想して、まだ書けていない路線(やっぱり楸瑛は良い男なんだよ!)からさして外れてませんでした。
まあ、(短期的にとはいえ)静蘭の使いっぱという立場はビミョーですが。
つーか、偏りまくった読み方と記憶をしているもので、静蘭の今の官職が全く記憶にないんですが、彼、米倉門番から、結局何になったんでしたっけ?
静蘭の下で、王の側につけるというのが良く分からん〜 身分が低いと王宮内に立ち入れないところがいろいろ出てくるから、王の側近に着くのは禁軍でもある程度の地位だと思ってましたが、外庁の警護くらいなら大丈夫なのかな。それとも、私の記憶より静蘭が高いのかな。あの剣下賜された時に、なんかクラス上がってましたっけ? あれは臨時処置だと思ってたけど、記憶違いかな?
今更のように、静蘭ノーチェックの自分の頭が悲しいです。
まあそういう、静蘭にこき使われる大義名分を作ってしまった(でも実質今までとさして変わらない気もする)貧乏くじの割りに、今回楸瑛は楽していた気がします。
眠る絳攸の側で、ただのろけていれば、それが絳攸を助けるって、随分美味しいポジションですよね〜 かっこよくはないですが。のろける材料は沢山あったらしいのが微笑ましいです。
絳攸の心配を全くしていなかった(少なくとも見せていなかった)のは、もちろん、絳攸が戻ってくると信じて疑ってなかったからですよね!!
あと、迅とはもっと深い友達だと思ってたけど、絳攸ほどじゃなかったと本人が明言したので、それも嬉しいです。
とりあえず、絳攸が要求されていたこと(黎深を乗り越えること)は果たされたわけですし。
なぜあれで糾弾されるのかも、黎深の罷免要求で糾弾内容が取り消されるのも、物語のロジック的な部分は、相変わらず私には全く理解できませんでしたが。
とにかく絳攸が、黎深さまの顔色を伺うだけでは駄目なんだとか、こういうことをしても嫌われないのだと理解して、ちゃんと一皮向けたんだなと納得はしました。
楸瑛ともども、成長の仕方が微妙に10代のもののような気がしますが、まあビーンズだから。対象年齢からみてきっと身近だよね、自分探しと親離れ・・・・・・
紅藍両家がどうの、宮中の権力争いがどうのというのじゃなくて、本当のテーマはそっちだったんだよということで、深く納得中です。
それに、このあたりの問題は、10代で果たすべきことといわれてる割に、けっこう幾つになっても引きずる人は引きずるし。双花菖蒲ともに20代半ば、人生の曲がり角ですが、まあこれまでが順調に行き過ぎた。もう少し下積みの苦労をして、二人ともさらに良い男に成長してくれることでしょう。
それでそれで。自分的にこれが一番肝心なんですけれど!!
楸瑛、暇そうなんだよね! 絳攸にも、自由時間ができるんだよね!
しかも黎深、紅州に帰ってるんだよね!
これまでで最大のチャンスですね!!!
まあ、いきなりライバルも出てきましたけれどね!
地味キャラから外見まで美形に大変身。例によって例のごとくな展開でしたが、しかし楊修⇒絳攸はガチで、絳攸にとっても尊敬する先輩だときては、無視できません。
(楊修が絳攸に厳しかったのは、最初の、絳攸の身を案じるなら罷免してやった方がまし、という結論で私の中では落ち着いています)
まあどう転んでも、私は楸瑛x絳攸一本なので、ここは熱烈に藍楸瑛を応援して行きたいと思います。
今回は以上で。
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