腐ネタ警報、ネタバレ注意報は常に発布中
カテゴリー
拍手レス(19)
カテゴリ無し(132)
彩雲国考察系(妄想から捏造まで)(2)
SSネタメモ(3)
バトン(2)
ネタばれ(新刊感想など)(10)


月別アーカイブ
2008年09月(2)
2008年05月(1)
2008年04月(7)
2008年03月(4)
2007年11月(4)
2007年09月(5)
2007年08月(3)
2007年07月(9)
2007年06月(8)
2007年05月(4)
2007年04月(5)
2007年03月(7)
2007年02月(3)
2007年01月(12)
2006年12月(6)
2006年11月(14)
2006年10月(15)
2006年09月(23)
2006年08月(18)
2006年07月(18)

新刊感想(白虹は天を目指す)
新刊買って来ました!

仕事の方も、怒涛の納品ラッシュを無事におえ、週末大阪の後は、月曜と、(月曜に会社へ連絡してそれ次第ですが)火曜も、遅い夏休みを頂きます。
10月からはまた死にそうに忙しそうなのですが、その分、本当に死なない為に、9月は少し業務調整をしてもらって、いくらかゆっくりできる見込み。

ということで、以下新刊ネタばれ感想です。
例によって、超長文。

とにもかくにも。
楸瑛が藍州に帰ったのは、自分から藍家と縁を切るつもりだったので、実家に帰ってぐずぐず引きこもる為ではなかった!
非常に、非常にめでたいです!!
後半、開き直った楸瑛はかっこよかった! 女に振られるのは全然OK!! むしろ大歓迎だから!!

とりあえず、双花ファン辞めずに済みました。ほんとに、ほんとに良かった〜(><)
正直を言うと、もう、前の本が出てからずっと鉛を飲み込んだように、次の本が出たら、あたし駄目かも・・・と頭にちらついて仕方がなかったので、うん。凄くほっとしました。

いや、私の事前予想がですね。
敵に回ったかつての親友が、惚れた女をさらって行方をくらます
⇒これはもう、彼女を助けて親友とけり付けて、ついでに己の心の迷いともけり付けて。彼女連れで都に戻ってくる。大団円
しか、想像できなかったのですよ。
ああ、外れてよかった!!
珠翠本命のほのめかしは、まあ、痛くなかったわけではないのですが、あのくらいのフラッグなら〜 見なかったことにできますので、脳内抹消します。うちの楸瑛の本命は、あくまでも絳攸です。
楸瑛が、前巻で都を離れた時には、もう藍家を離れることに迷いがなかったというのなら、うん、色々と納得かな。絳攸への最後の言葉もね。絳攸にも吹っ切れと、エールを送りたかったのですね。信じて見守るスタンスも良いなーv

王への忠誠を誓うのに、家に所属していてはいけないという意味は今でもさっぱりわかりませんが。
でもまあ、今回のことは、邵可と同じことをしたんだな、と思うことにしました。
いざというときは兄弟愛に期待もしつつ、でも当主命令は聞かないからね、自分は勘当された身だから、というずるさ極まりない宣言・・・。
既に将軍職の辞表は受理されてしまっているし、無位無官、公式には家の後見なしで、どうやって宮中に帰ってくるのだろうかという疑問はありますが、まあ、勘当以外にも色々にーちゃんたちに注文はつけたようなので。無一文に落ちることはなさそうだから。どうにかなるのでしょう。



いや、もっと正直にいいますと、今回も、読み始めたときは、結構真剣に、やばいかもと思ったのですが。
のっけっからセーガは絳攸より秀麗の方がずっと優秀だとか、またしても(私に)喧嘩売ってくれるし。
次いで、今更、モーレツに今更!! 王位継承権持ちが劉輝以外にもいるとか、それが新キャラの政敵だとか、悠舜(推定)だとか!!出てきたときにはもう目が点になりました。
ええ、右後方147度ずれてるだけじゃなく、俯角72度もつけてお空のかなたを行かれたみたいな、唖然呆然で。
だって、(他にもいるらしいけど少なくとも)この二人、どっちも普通に姓を持って宮使えしてるってことは、明らかに臣籍にいるわけじゃないですか。600年も続いた王朝で、貴族なら多かれ少なかれ、辿れば王家と血が繋がってるんだから、それに継承権なんか認めたらわやくちゃになりますよ。たとえ禅譲でも、姓が違うものが玉座に着く=革命なんだから。
いや、百歩譲って、それでも普段からはっきりと継承順位が明らかにされてるならともかく。誰に玉座請求の権利があるかを、仙洞省のTOPだけが密かに知ってるってさ、それだけでいいなら、賄賂でも恐喝でもして抱き込めば、誰でも今日から王位継承者ですよ。
・・・・・・先まで読むと、どうも、「王の資格」は血筋よりむしろ仙人的な、魔物を抑える能力にあるらしいのですが、それを知っているのが国の中枢にいる人だけって言うのはまずいと思います。それならそれで、国民に選定基準を周知徹底しておかないと、混乱の元。
わずか七年前にそれで派手に内乱になったところだろうに、うーさまも、他に心当たりあるなら、劉輝に嫁勧める前に継承順位定めて、劉輝に子ができるまでの仮で良いから皇太子立てろよ〜!!

と、強烈に苛々していました。
でも、後半まで読むと出てくる、9人の王子が継承権を争って・・・というくだり。暗殺者を差し向けたと噂が出るくらい父王は王子たちのその争いを苦々しく思っていたらしいけれども、この王もまた、継承順位を定めた節がない・・・。
もしかして彩雲国、王位継承順を決めるとか、皇太子を立てるとか。世界中の君主国が必ずやっていることを、やる習慣がないのか? もしかして毎回、王の先が見え始めると、その時点で有資格者が名乗りを上げて、潰しあって最も生命力が強いものが王位を継ぐの?? それで、名乗りを上げたくないものは臣下に隠れて身を潜めて、血だけ繋ぐってありなの???
・・・・・・・毎回内乱必須でも、魔物封じの魔力・気力の能力が強いものだけを残す為にあえて、王位継承者でそれやってるなら、ちょっと凄いですけれども。劉輝は棚ぼたで、戦わずに玉座に着いたと思われてるから政権基盤が弱いんだな!(勝手納得)

それできっと、それできっと。前王の時はなんだか凄まじい中央集権で権力あるのに、それが全然劉輝に継承されなかったのは、この国の権力は身分(血筋)でもなければ武力でもなくて、個人の仙術(超能力)に起因するからなんだよ。
死ねといわれて死ななくてはという気にならない場合、その王には従わなくて良いと思ってるんだよみんな!(更に勝手納得)

なんだかそんな風にでも考えないと、彩雲国の権力構造がどうにも分かりません。
紅藍両家の権勢も、散々語られる割に、ちょっと罪人と接触が会ったくらいで、その藍家直系に罷免の話が出るらしいし・・・。
誰がどんな力を背景に、罷免できるんだろう? 武力も持ってないただの宮仕えの官吏ってさ、どんな高官でもさ。江戸幕府に実権が移ってからの朝廷の大臣職と同じくらい虚しくない??
・・・・・・・こと政の方面において、謎は深まるばかりです。


でも、まあいいやー。
楸瑛かっこよかったから。

それで、燕青がらみの掛け合いは、静蘭でもタンタンでも楽しかったしね。
今回、初めて秀麗が成長したなと思いました。別に、セーガが言うほど特別だとも優秀だとも思いませんが。やっと色々、普通に、周りが見えてきたらしい。自分ひとりでやらなくてはいけないとの思い込みが薄れたらしい。それはとても喜ばしい。
彼女のとりえは、不屈の根性の他に、絶妙なコネ作りなのだから。子供のように他人の力を借りるのはずるいなんていっていないで、人脈こそ社会人の何よりの財産、組織で動けなければ、いくら優秀な個人だってたいしたことは何もできないものだと。ずっと気づいて欲しかったので。


劉輝は相変わらずいじらしくて、けなげで。必死に頑張っていて良いです。幸せになって欲しい。
ああでも、彼が要求され続け、自身希求している「良い王」とは何ぞや、ということも長年私謎だったのですが、劉輝に関してのこれと、秀麗に関しての「官吏」についての具体例は、原作に求めるのを諦めることにしました。
二人とも、職にかこつけて自分探しをしてるのですね。多分、だからこそ若い人に人気があるのだろう。と、納得しました。
自分探しに具体はない。極めて抽象的・象徴的なものだから、多分これはこれでいいのでしょう。

龍蓮も、初めてお兄ちゃんにお帰りを言ってみたり気遣いらしきものをしてみたり。
妙に可愛かったですね。
あ、で、あの怪笛は、対人間には不協和音のきわみだが、そもそも対人外用なので当たり前だったのだ、とこれも非常に納得いたしました。仙術兵器なのですね。うむうむ。
藍家の三つ子も、全く鬼畜じゃなかったですが、ブラコンは彩雲国基本だからな。これもまた良きかな。

あ、ブラコンで思い出しました。
迅は、前回ロリコンか!?と思っていたのですが訂正です。あれはむしろシスコンだな!
十三姫も結構好きになりました。3歳で食べものはともかく、水を飲まずに6日は生きられないと思いますが! それ以外は、うん、いろいろと納得。・・・・・・劉輝に優しくしてもらえると好感度高いと思う辺り、私も単純です。

そんなところ?
あ、次回は絳攸の危機らしいのですが。
絳攸への、「吏部侍朗の役職のままで側近なんて中途半端をやっているから、(絳攸の政策なのに)非難されることもなく、無責任だ」という非難だけは、心のそこから、その通りだ!!と、思いました。
多分これで、吏部侍朗を罷免されて、悠瞬の下に動いて。名実ともに王の側近になるのだと予想しています。
それは非常にあるべき姿だとおもうですよ。
で、その辺のストーリーを盛り上げる為に、今回黎深さまが悠舜と喧嘩したのかなと。(拗ねる黎深さまは可愛かったです)
仲良しのままだと、絳攸、悠瞬の下に動くことにそんなに抵抗ないだろう。特に黎深さまが吏部尚書を辞めてしまったりしたらなおさら、吏部侍朗の位はどうでもいい。
だから、楸瑛が家を捨てたのと同じだけの重みを要求するのなら、絳攸は次回、「お前は私が反対しているのに、あいつのところへ行くのだな」という黎深さまを振り切って、王の側近たることを選ばなければならないのだと思います。
でも絳攸一人悲壮になるけど、黎深さまが許さない筈ないけどね。
楸瑛は勘当を要求しても、兄達が本当の意味で自分を切り捨てることはないと確信してるけど、絳攸にはそれがないから、絳攸の方が厳しいかな。その代わり最後には、黎深さまに、「好きにしろ。なにをしてもお前は私の子だ」と言って欲しいな・・・。
今回は楸瑛の方が兄達に言ってましたが、対になる感じで。是非。


ということで、いろいろ沢山の謎は深まりましたが、今は気持ちが晴れやかです。
仕事も多分、半月くらいは落ち着く・・・・はずなので、今度こそ、原稿します!
  
コメント(0) / トラックバック(0)ネタばれ(新刊感想など)
コメント
名前
メールアドレス
URL
本文
コメント一覧
トラックバック一覧