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ザビ9号
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2007年7月28日 03時15分
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今日は昼休みに買って来れました。
読み始めたのは帰って日付変わってからですけれど。
ということで、以下ネタばれ。
例によって長文です。
今回は清苑公子が主人公でした。
公子から見たその家族なので、父も母も弟も。あと兄も色々。
父王を、公子が好きだったというのがびっくり。
王様、結構普通に良い人でした。それもびっくり。
ああ、それをいうと、藍家当主も良い人でした。
藍家当主達は10代で大官らしいですが(まあ、黎深さまが20そこそこで貴陽に出てくるから、入れ違いで藍州に戻る、黎深さまとほぼ同年らしい藍家当主の活躍年齢はそこしかない理屈)、そうなると姿陰制で、もう宮廷に入った時から位が高かったのだろうと推測。文官の地位と別に、藍家当主という時点で、正二位くらい貰ってそうな気がします。
そして楸瑛は非常に9才らしく、元気のいいちょっとお調子者入った子供で、普通にというか、年相応に可愛かったです。
この時点では文官希望だったと一文がありました。多分兄達に憧れてたんでしょうか。端々にブラコン。
幼馴染の迅くんも出てきましたが、少なくとも二つ三つは、やっぱり楸瑛より年上みたいな雰囲気。
つーことは青嵐では30ほどですね。十三姫は彼を5年前は恋人だった風に言いますが、では25の時に、14の娘と恋仲・・・。犯罪ですね・・・・。
清苑公子の母は紫家の廃止された四門家の出で、6人の妾妃のうちでもっとも位が高いそうです。
紫家関係というのはちょっと意外でした。(藍家のゆかりだと思ってました)
ああ、しかしそれにしても。「廃止された四門家」で最も位が高いなら、王の妾妃に彩七家の娘は、分家からでも来てないことが確定だと思って良いのかしら。薄々、直系は来てなさそうだとは思っていましたが、うーん。
王は戦乱を力で抑えたカリスマっぽい描かれ方なのに・・・
でも相変わらず、紅藍両家のどちらかの支持が、王位継承者を決めるらしいし。
そのあたりの有力者から、娘を、妻妾という名目で、人質兼用で押さえておくのは、政治の安定の為の基本じゃないのかな。誰もそれを献策しないのかしら。献策しても実現できないのかしら。
この国の有能さって、やっぱりなんなんだろう、と悩みます。
終わり方、王に、これほど有能なら官吏にしておけばよかったといわれた某人物が、何故有能だと誉めてもらえたのかもさっぱり分かりません。
危険人物を判定したその判断根拠も、私には良く分からなかったのですが、それがもし、そう、もし正しいとしても。
・・・・・・・・対処手段が暗殺しか思いつかないならば、それは無能というんじゃ?
別に某人物に限らないことですが、彩雲国有力者はそもそも、気軽に暗殺しすぎです。
もしかして、意見の対立は対立者の排除で。それも、暗殺か謀略で、立ち直れないように徹底的にするのがベスト。それができるものが有能、情に流されて徹底できないのが無能、とそういう基準なんだろうか。
そう考えればいろんなことに筋が通る気がしますが、一方、現実問題として、人間二人寄れば意見の対立は当たり前なので。一々そんな手段に頼っていたら国を治めるどころか、誰も残らないと思いますが・・・。
まあ、そんなわけなので、公子に役立たず呼ばわりされた楸瑛が落ち込むことは、ちっともないな、と思いました。
だいたいが、
「9歳の子供が、複数の大人(手練の暗殺者ばかり)に剣でもって歯が立たなかった」ことの何がいけないのかと。
そして、9歳の子供に手加減して勝って、そのことで相手を馬鹿にしている12歳。
まあ、それはそれで、12歳なりの未熟さ故かもしれないけど。
・・・・・・楸瑛が普通の子供で、良かったなと思いました。
結論:とりあえず、今回は楸瑛x絳攸ファンやめずに済みそうです。普通の子供の楸瑛は可愛かったです。
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コメント(1) / トラックバック(0)|ネタばれ(新刊感想など)|
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投稿者 : しょうさ [mail]
通りすがりで申し訳ありませんが、ここの有能設定の疑問にちょっと納得してしまいました。暗殺が一番楽だよねーって話なんでしょうが、みんなその思考ってのは病気ですよね。(その意味では私は、先王も藍家当主も思ったより良い人どころかちっとも良い人とも有能とも思えませんでした。)
楸瑛が普通の子でよかったのにも同意してしまいました。公子達と違ってちゃんとした環境で、愛されててラッキーな子(というかこれが普通であるべきなんですけど)でしたね。主要人物に不幸な境遇が多すぎなこの作品で、やっとマトモな環境で育ったマトモな子を見た気がしてホッとしました。
あまりここまで辛辣に書いてる方を見かけないのと、コメント歓迎とあるのに甘えてコメントしてしまいました。個人的には何より楸瑛x絳攸ファンが減らずにすんでよかったです…。
唐突に失礼致しました。
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2007/07/30 00:21 |
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